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バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

ホワイトカラーの大リストラによって日本が元気になる

TechCruchとか見てると,日本のITベンチャーって元気ないなーって気がしてくる.

残念ながらどこで読んだか忘れてしまったのだが,日本の大企業で働いている人材は優秀であり,もし日本の大企業が一社でもつぶれれば,そこで働いている優秀な人材がベンチャーに流れ,日本のITベンチャーが元気になるというようなことが書いてあった.

はたしてこんなことが実際,起こりえるのだろうか.そもそも,日本という国は,とにかく大企業が潰れにくくなっているように感じる.例えば最近だと,JALのことが話題になっているが,ここまでやばくなっていても,従業員の雇用はとりあえず守られているようだ.

最近,「文系・大卒・30歳以上」がクビになる―大失業時代を生き抜く発想法っていう本を読んだ.大企業の倒産は難しくても,この本によると,大リストラはあり得ない話ではないようだ.

この本の中身としては,非正規雇用労働者のリストラが一段落したら,ホワイトワーカーのリストラが始まりますよ.日本全体でたぶん100万人ぐらいリストラされるんじゃないかな.だから,この先どうしたら良いか考えましょう,っていう内容.

そもそも会社が従業員を雇うのは,何のためなんだろうか.極端な話,会社というものは,社長さえ居れば成り立つんだから,別に社員は居なくてもよい.だけど,社長一人でこなせる仕事量には限界がある.事業を拡大しようと思った時に,そこで,従業員を雇うことで,多くの仕事をこなすことができるようになり,多くの利益を生み出すことができるようになる.

そう考えると,実はホワイトカラーが正社員である必要って,実はあんまりないのかもしれません.

これまで,こう言ったことが言われてこなかったのは,こういうことを判断するのもホワイトカラーだからなのが原因なのかもしれません.だって,自分の同僚や部下をリストラしたいなんて人,居るはずないもの.だけど,企業において人件費は大きな固定費であることは紛れもない事実なので,今後,ホワイトカラーのリストラが各企業で始まるのは間違いないんじゃないかと思う.

でもそんなに悲観的になる必要はないんじゃないかと思う.私が勤めている会社でもそうなんですけど,大企業の中って超優秀な人がゴロゴロ居るんですよね.こういった人がリストラされるとどうなるか.おそらく,かなりの人数がが中小企業,ベンチャー企業に流れるんじゃないかと思います.

私はいろんな機会にベンチャー企業の社長さんとお話するのですけれども,どこの会社さんも,どうやって優秀な人と仕事をするかってことで,結構苦労しているみたいなんですよね.大企業の優秀な人が中小企業,ベンチャーに流れると,業界が活性化され,そこから日本は元気になれるんじゃないかとか思うのは妄想でしょうか.