会社の先輩から教えてもらったので読んでみた.
前半は,日本の企業は「やり過ごし」と「尻拭い」で回っているという話.できる社員は,上司から指示されたことを全部やらずに,自分で優先順位をつけて取捨選択を行う.このおかげで会社がうまくまわっているとか,係長は部下の尻拭いをうまくやることによって会社がうまくまわっているという話.
だが,特に後半が面白かった.
仕事に対する満足ってどこから来るんだろう?
働くのは何のためなのか?っていうのは,非常に簡単で奥が深い問題です.
当時(1970年代)の主流は,,以前は給料や昇進といった「外的な報酬」による動機づけの理論だった
そういえば誰が言い出したのかは知りませんが,「お給料は我慢代」って言葉を聞いたことがあります.でも,私からすると,これってなんか面白くない.だって,これって「仕事=我慢=面白くないこと」っていうのが前提ですよね.ただ,最近は少し事情が違ってきているようで,
最近は「仕事はやっぱりおもしろくなきゃ」「仕事自体が面白いから仕事をしているんだよね」といった仕事のおもしろさに回帰していく傾向もあり
ということです.私自信仕事をしていても思うんですが,本当に楽しい仕事,わくわくする仕事って,別に対価がもらえなくても,やりたくなっちゃうんですよね.(もっとも,それだけじゃ食べていけないわけですが)
じゃぁ,この仕事に対する満足ってどこから来るんだろう?っていうのがこの本の後半の内容.データなどがちゃんと示してあり説得力がある.他の宗教書のような「仕事とはなにか?」的な本に辟易している人や,これから就職活動をする学生さんには是非とも読んでみて欲しい一冊.