世の中の流れから,半周ぐらい遅れて読みました.
一時期,結構ネットでも話題になってたんだけど,その時は「ふーん」で済ましてた.なんでかって言うと,「ウェブが進化してるだって?そんなことは 言われなくてもわかる」って思い込んでたから.だってそうでしょう?この本が出た2006年頃っていえば,Web2.0とかっていう胡散臭い言葉が大流行 してた時期だもの.でも,この本にはそんなチンケなことが書いてあるわけじゃなかった.
この本は,一言でいえば「Google SUGEEEEE!!!!」について書かれている.Googleとは何だろうか?一般的なイメージとしては「検索エンジンの会社」だと思う.これだけ.間違ってない.ていうか正解.だけど,Googleってやっぱりすごい.
なにがすごいかっていうと,超がつくほど優秀な連中がそこに存在していること.情報を徹底的に全員で共有していること.スピードを最優先すること. 組織内で激しい競争を引き起こすこと.これって言葉で言うと簡単ですよ.ただ,他の会社が真似をして同じことができるかっていうと,まずできない.
超優秀な連中を集めるっていうことがまず,ほとんどの会社には不可能.Googleとはブランディングの段階で他社とは逸している.
情報を共有すること.これも難しい.エゴレスとかの話しになっちゃうけど,自分の情報を開示するって言うのは,組織に所属する各メンバが,自分の仕事に自信を持ってないと出来るもんじゃないのかなと思う.
スピードを最優先すること.Googleのサポートを利用したことがある人は知ってると思うけど,サポートは最低レベルです.でも企業活動にさほど 問題が生じていない.これは,自分たちの立っている位置がどこで,自分たちの目的が何で,自分たちが何を優先すべきかって言うのを,Googleは理解し ているから.Googleの目的は「世界政府と言うものが仮にあったとしたら、そこで開発しなければならないシステムは全てgoogleが開発する」だそ うです.何考えてるんだかしらないけど,この発想はすごいわ.
そして,組織内で激しい競争を引き起こすこと.普通に考えると,これって情報を共有すること矛盾する気もする.真似すりゃ良いんだから.バランスは難しいけど,超優秀な連中が情報を共有した上で競争するって言うのは,すごく効果があるのかなぁとか思ったり.
ちょっとGoogleで働いてみたいかも.まず入社試験で撥ねられると思うけど.笑