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バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

アンビエント・ファインダビリティ

アンビエント・ファインダビリティとは何なのか?このタイトル,わかりやすいようで,何のことなのか,まったくわかりません.

ファインダビリティはわかる.どう考えてもFind-abilityでしかない気がする.見つけやすさとか,そんな感じ.アンビエントもわかる.ambientでしかない気がする.で,アンビエント・ファインダビリティになった瞬間,意味がよくわからないような気がする.

ただ,これについては,最後の最後に「あぁ,なるほど.アンビエントなファインダビリティってそういうことなのね」と思ってしまう記述があった.

情報化社会が叫ばれて久しいのだけれど,本当に社会は便利になっているのか.本当に必要な情報にアクセスできているのか.そして,現在,どのようなテクノロジやメカニズムで情報を整理,分類しているのか.

実際問題,コンピュータを使った情報化社会なんて洒落た社会で生活しているのは人間ぐらいなもので,他の動物はコンピュータなんか使ってない.にもかかわらず,必要な情報にアクセスし,活用している.ムーアズの法則でもあるように,情報は多ければ良いってもんでもないし,少なければ良いってもんではない.

適切な判断を行うためには,適切な情報量が必要であり,適切な分量の情報を得るにはどうすればよいのか?そして,こちらがWebサイト作成者などで情報提供者になる場合,どうやってユーザに適切な量の情報を提供すればよいのか?

こんな,考えてもキリのないような問題に対して,いろいろな角度から分析を行われており,非常に興味深い本.

コンピュータに関する技術的な知識がなくても,最近のテクノロジに興味があれば楽しめると思う.