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バイオリンと自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

音楽イベントとクラウドファンディング

オーケストラの演奏会をクラウドファンディングを活用した事例ってあるんだろうか?あるとしたらどんな事例があるんだろうか?と気になって調べてみた。

クラウドファンディングとは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことであって、防災や市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資、映画、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究、個人・事業会社・プロジェクトへの貸付など、幅広い分野への出資に活用されており、音楽分野においても様々な形でクラウドファンディングが活用されている。

日本国内のクラウドファンディングサイトで思いつくのは、CampFireREADYFOR?の2つだが、結論から言うと、オーケストラ運営に関するプロジェクトは見当たらなかった。

しかし、音楽イベントと言う観点であれば、参考になりそうなプロジェクトがいくつかあったので、自分用メモも兼ねて紹介します。

なお、音楽イベントに対するクラウドファンディングで、こういう事例があるんだっていうのをピックアップするのが目的なので、似たような趣旨のプロジェクトは外してあったりします。網羅性とかは期待しないでください。

READYFOR?のプロジェクト

ジャズ唱歌ボランティアコンサートを被災地の施設の方々へ

横浜在住のピアニストの方が東北の被災地を訪問してジャズ演奏会を開催するという、社会貢献的な意味で、いかにもREADYFOR?っぽいプロジェクト。

支援に対するリターンは、サンクスレターや、オリジナルCDなど。高額支援者には、支援者が指定した場所でのコンサート開催などを予定している。

山形・米沢に夢の音楽テーマパークを。めろめろぱんちを開催!

自分たちの演奏会をもっと大きな会場で開催したい。だけどそれにはお金がかかるから支援して欲しいというプロジェクト。もしオーケストラの演奏会をクラウドファンディングの力を借りてやりたいとなった場合に、参考になるかも知れないプロジェクトでもある。

支援に対するリターンは、サンクスレター、チケット、オリジナルグッズ(缶バッジ、ステッカー、フェイスタオル、お米)、支援者として名前を表記、ライブの様子を収めた映像集や写真集、イベント招待券など。

南相馬と杉並区の子どもたちで本物のミュージカルを作ろう!

被災地の子供達と一緒にミュージカル公演を行うプロジェクト。南相馬キャストの移動費などに多くの費用がかかるため、支援を募っていた。これまでは、実行委員会メンバーの持ち出しで運営していた点で、アマチュアオーケストラと似ているような気がする。

支援者に対するリターンとしては、缶バッチ、パンフレット、キャスト集合写真、出演者手作りミサンガ、支援者として名前を表記、オリジナルTシャツ、公演DVDなど。

〜絆ぐるぐるPJ第2弾〜 イラク戦争を生き抜いた少女達が来日コンサート!

イラクの若い音楽家を日本に招待して演奏会を開催する。説明を読む限りでは、支援は演奏会の費用にあてるというよりも、募金的な要素が強いように思える。

支援者に対するリターンとしては、お礼状、マグネット、絵本、CD、コンサート招待券、コンサートの様子を収めたDVDなど。

CampFireのプロジェクト

代々木ジャズフェスティバルのステージを作り上げ、ジャズへの想いを届けたい!

代々木ジャズフェスティバルの運営実行委員会が、フェスティヴァルでステージをひとつステージを増やすためにクラウドファンディングを活用している。

支援者に対するリターンとしては、お礼のメール、パンフレットへの名前掲載、ポスターぽレゼント、ジャムセッションへの優先参加、イベント内飲食店で使える金券、イベントの様子を収めたアルバム、オリジナルウインドブレーカーなど。

なお、このイベントに関しては2012年と2013年(心オドル、アドリブ-代々木ジャズフェスティバルに新しくステージを増設)の二年連続でクラウドファンディングを活用している。

日本の音楽を変える!nothing ever lasts 自主レーベル全国ツアー!

nothing ever lastsと言うバンドが全国ツアーを行うための資金をクラウドファンディングを活用して集めている。nothing ever lastsは楽曲もライブも無料という新しい試みで、新しいビジネスモデルを模索しているバンドだという事で、このクラウドファンディングでのプロジェクトも、その一環なのかもしれない。

支援者に対するリターンとしては、感謝のメッセージ、ステッカー、音源プレゼント、ライブ無料招待、サイン入りCD、CDにクレジット掲載、YoutubeやUstreamでのメンバーとの対談、支援者の家で特別ライブ、支援者の指定する場所で路上ライブなど。

新感覚インストユニット山崎千裕+ROUTE14band、アメリカデビューツアー!

山崎千裕+ROUTE14bandと言うバンドがアメリカテキサス州オースティンで行われるSXSW2013という、世界最大級の音楽フェスティバルで公演と、アメリカ、カナダツアーを行うための費用をクラウドファンディングで調達している。

支援者に対するリターンとしては、感謝のメッセージ、Webサイトへの名前掲載、直筆メッセージ入りポストカード、アメリカツアーのドキュメントDVD、アメリカツアー報告会&ミニライブに招待、未発表のオリジナル曲(1曲)とメンバーからパトロン様へのお礼メッセージ入りの世界に一つだけのCDなど。

リアニメーション5|駅直結!中野サンプラザ正面広場で無料の屋外レイヴを開催したい

Re:animationとはアニメソングでダンスするDJイベント。第三回目以降は入場料を徴収した上で開催費用の一部をクラウドファンディングで調達して居るが、第五回では開催に必要な経費全額をクラウドファンディングで調達している。

支援者に対するリターンとしては、感謝のメッセージ、優先入場パス、ステッカー、缶バッヂ、マフラータオル、スタッフ用ML・グループウェア閲覧権、イベントの写真ダウンロード権、アフターイベント無料招待など。イベント自体は基本的に無料だが、キャパの問題で入場制限を行う場合がある。優先入場パスがあれば混雑時でも確実に入場出来るとのこと。

Webサイトへの名前掲載、直筆メッセージ入りポストカード、アメリカツアーのドキュメントDVD、アメリカツアー報告会&ミニライブに招待、未発表のオリジナル曲(1曲)とメンバーからパトロン様へのお礼メッセージ入りの世界に一つだけのCDなど

まとめ

パッと見た感じだけれど、READYFOR?は社会貢献的なプロジェクトが中心なのかなと感じた。自分たちがやりたいってのはもちろんなんだろうけど、自分たちが楽しむ事が再優先の目的なわけではなくて、社会に価値を提供することを第一に考えるプロジェクトが多いのかなぁと。一方、CampFireは、自分たちのために自分たちがやりたい事をするためにお金を集めるプロジェクトが多いように思った。

例えば、演奏会を開催します。そのために協力をお願いします。ってプロジェクトひとつとっても、READYFOR?は、被災地復興であったり、子どもたちに夢を、だったり途上国の支援だったりする。ところがCampFireのほうは、音楽の未来を作るだったり、俺の、もしくは誰かの音楽を広めたいだったり、みんなで楽しむ場を作りたいみたいなプロジェクトが多いように感じた。

また、リターンの設定に関しては、各プロジェクトが様々なアイディアを持っており、面白いなと思った。一般的なものとしてはお礼のメッセージやオリジナルグッズがあるが、指定場所でのライブ開催や、イベントへの出演権、無料のイベントであるものの優先入場パス発行して確実な入場を保証など、なるほどコレなら支援支度なる人も居るのではないだろうか。