blog.kur.jp

バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

ガーデンオーケストラ2012年の振り返り

2012年、私の中で大きなウェイトを占めていたもののひとつにガーデンオーケストラ(通称:庭オケ)が挙げられます。なにしろ、今までオーケストラの運営に関わったことなんて一度もない。ましてやゼロから作った事なんてあるはずもないのです。

それでも昨年無事に4回の練習を終え、ここまで何とかやってこれたのは、優秀で熱意溢れる人たちが焼肉に釣られて運営として集まった事と、運営さながらに非常に協力的で頼りになる演奏者と、忙しい中時間を工面して、私たちのために譜面を作ってくださった編曲者の方々、様々な角度から親身に、そして時に厳しくアドバイスをくださる方々に支えられてのことだと思う。いくら感謝しても足りない気がする。

ただ、現段階のガーデンオーケストラを客観的に眺めてみると、残念ながら満点をつける事は出来ないと思う。それでも少しでも演奏会までに満点に近付けたいし、出来れば満点以上の出来にしたい。だから、良かったこと、問題だと思うこと、今度やってみること、やらないといけないことにわけて、考えてみる事にしたい。

良かったと思う事

ロケットスタートできたこと

最初の予定では、自分たちでMIDIから強引に譜面を起こして、 5人ぐらいでアンサンブルからでも出来たら良いよねーぐらいに考えていたのに、 twitterで募集をかけてみると、いろんな方に拡散していただき、 紹介していただいたことによって、ふたを開けてみると 多くの編曲者さんと、多くの演奏者さんに集まって頂くことができました。これはとてもありがたい事だと思っています。

いろんな人と仲良くなれたこと

Twitterや実際の練習を通して様々な人と仲良くなれたのは大きな収穫です。 たとえばガーデンオーケストラでは名刺サイズのチラシを作成しましたが、これはガーデンオーケストラで初めて知り合った方にデザインをお願いしました。とてもかわいらしく素敵なデザインで、私のお気に入りです。

また、ガーデンオーケストラを通して知り合った他の方とは、ご飯を食べに行ったりとか、なんだかんだでオーケストラ活動以外でもやり取りさせてもらっています。

練習計画を早めに出したこと

オーケストラ作るぞ!ってなった時に、もょもと交響楽団のN氏に相談させて頂いたのですが、その時に「練習計画は早く出したほうが良い」というアドバイスを頂きました。私たちは一発オケなので、参加者は他のオーケストラと掛け持ちされている方も多くいらっしゃいます。なので、事前に練習計画が出ていて助かったという声を多く頂きました。

また、今回の特殊事情として、同時期に多くの一発オーケストラ企画が立ちあがっています。他のオーケストラが練習日程を公開していたら、他のオーケストラがその日に練習を入れてはいけないというわけでは決してないのですが、他のオーケストラの運営のカタから、練習日程決める参考になったという声を頂きました。まぁ、残念ながら被ってしまっている日程もあるのですが。

問題だなぁって思うこと

譜面が出そろうのが遅かった

譜面が出そろうのが遅かったって言うのは運営側のしての反省点だなぁと思っています。当初の予定では、初回の練習までの全曲の譜面を用意する事だったのですが、次回の練習でようやくすべての譜面が揃う予定です。演奏者の皆様には迷惑をかけてしまったなぁと思っています。

ガーデンオーケストラではFINAL FANTASY VIIIの楽曲を演奏するオーケストラなのですが、FINAL FANTASY VIIIの楽曲のオーケストラ用の譜面って言うのは、世界中のどこを探しても売っていません。つまり、自分たちで作るか、誰かにお願いして作ってもらうしかなかった。今回の運営の中に、譜面を作成できる人が居ませんでした。だから編曲者さんにお願いせざるを得なかった。今回の演奏会のために、約10名の方に譜面の作成をお願いしました。

ただし、譜面作成者さんは、決して譜面作成で本業ではなくボランティアで手伝ってくださっている方が中心です。経験も異なるし、それぞれ生活があるわけですから譜面作成に避ける時間も違います。オーケストラ用の譜面を作るのはガーデンオーケストラが初めてで、作業見積もりが難しかったという方もいらっしゃると思います。我々としては、こうした諸々の事情を勘案したうえで編曲に必要な時間を見積もり、譜面の作成するべきだったのかも知れません。また、私たちが譜面を作ったことがないわけですから譜面作成のプロセスを把握することができず、途中経過を知る事が出来なかったというのも問題だったのかなぁと感じています。また、編曲者さんとのやりとりや、譜面に関する仕事すべてを、ライブラリアンのまつさんに任せてしまい、まつさんの負担が相当大きくなっている事は申し訳なく思っているし、運営として、もう少し何かできるんじゃないかと思います。とはいえ、まつさんが、編曲者の方々と密に連絡を取ってくださり、調整などしてくださったおかげで、譜面もほぼ揃い、演奏会に向けて練習する環境を整える事が出来ました。

出席率がそこまで高くない

個人的に難しいなぁと感じる事の一つに出席率に関する事があります。毎回の練習の出欠を取ってないので、数字として把握しているわけではないのですが。オーケストラの合奏で出席率ってとても大事だと思います。演奏者のモチベーションにかかわるし、出席者が多ければそれだけ練習がより有意義なものになります。

また、私個人の意見として、アマオケの楽しさって本番もそうだけど練習にあるとも思ってる。欲を言えば80名全員が毎回の練習に出席してくれる事が理想なのですが、それぞれに事情がありますから、ある程度は仕方ない事だと思います。

また、ひとつ感じているのは、練習日を早くから告知してるから、他の予定が被ったからと言って、練習に参加してくれるだろう、というのは甘いんだな、と。人間どうしたって、同じ日に異なる予定が入ったら面白そうな予定を優先したくなるもの。だからこそ僕らは、どうしたら練習がもっと魅力的なものになるか、どうしたら練習に参加したいと思ってもらえるかを常に考えないといけないのかも知れません。難しいですけど。

今度試してみたいこと、検討したいこと

出欠方法について検討する

サイボウズLiveのアンケート機能を使用していますが、あまり回答率が高いとは言えない。また、パートごとの出席がいまいち把握しにくいというのもあります。そこで次回練習では、外部の日程調整ツールである、ちょー助を試しに使って見る事にしました。なれないツールで戸惑いもあるかと思いますが、演奏者の方はご協力いただけますようにお願いいたします。

譜面の管理方法について検討する

現在、譜面の管理方法について、アレンジャーのまつさんに頼りっきりです。そして譜面はネットプリントを使って配布しています。奏者の方には毎回コンビニに行ってもらう必要があり不便をおかけしているのも事実。ただ、譜面の権利について考えないといけないのも事実です。

ガーデンオーケストラは、今回の演奏会で使用する譜面に関して、編曲者さんに譜面をお借りしているという立場をとっています。また、音楽自体の権利はスクエアエニックスが所持しており、ガーデンオーケストラとしては演奏会開催と、譜面の作成をして演奏を行う事に関して許諾を得ていますが、譜面を万が一流出させてしまった場合など問題となる可能性がある。そこで、ネットプリントでの譜面配布を行っています。これによってデジタルデータが流出する可能性を防ぎ、万が一流出した場合でもすべてのパートの譜面が流出する可能性は低くしています。が、もうちょっと良い方法があればなぁと思うのも事実だったりします。

また、スコアに関しては運営とコンマス、パートリーダが所持、ということにさせて頂き、確認したい場合は、その場で確認していただくという形にさせていただいています。これはこれで不便なんですよねぇ。

パート練習・セクション練習の組み込み

練習録音を聞いていると、練習不足が否めない場所がある。今後、パート練習を行った方が良いなぁと思っています。これも具体的にどうやって実施していくのが良いかちゃんと検討しないといけないなぁと思っています。

おわりに

というわけで思いつくままにダラダラと書いてみましたが、少しでも良い本番を迎えるために、悪いところは直し、良いところはもっと良くし、本番まで猛ダッシュしていきたいと思います。皆様も何か気がついた点などありましたら、メールやTwitterや口頭などで、気軽に運営まで連絡もらえると嬉しいなぁと思います。