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kur.jp

バイオリンと自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

Webサービスを開発する際は開発初期段階から見た目に力を入れるべき

さぁ、新しいWebサービス作るぞーってなったとき、どこから作り始めるべきか。別にWebサービスに限らず、iPhoneアプリだとか、Windowsアプリでもたいして違いは無いとは思うんだけど、とにかく、新しい何かを作り始めるとき、どこから作り始めるべきか。

技術的には、中身から作り始めることも出来るし、見た目から作り始めることも出来る。中身のロジックがちゃんと動いていない段階であっても見た目に関する部分を作ることは出来るし、見た目に関する部分ができていなくても中身のロジック部分を作ることは出来ます。だから、どちらから作り始めるかについて、これまではあまり意識したことが無かったのですが、先日、こんなことがありました。

先日関わったプロジェクトでの事例

とあるスタートアップ企業と新しいWebアプリケーションを開発を行っていた時のこと。このプロジェクトでは、リポジトリにコミットするとデバッグ用のWebサイトに自動的にデプロイされる仕組みになっていました。それと同時に、バグトラッキングシステムやskypeを利用してサイトの不具合報告やら、「ここはこうしたほうが良いんじゃない?」って言う意見交換を行っていました。

不具合報告の増える瞬間

開発がある程度進んだ段階で、デザイン担当の人からCSSやらHTMLテンプレートやら画像やら、Webアプリケーションの見た目に関する素材一式が送られてきたので、それらを適用しリポジトリにコミットしました。前述の通り、リポジトリにコミットすると同時にテスト用のサイトにも反映されます。ここまでは良くあるWebサービスの開発風景だと思います。

ところが、テスト用のサイトにデザインが適用された直後から、不具合報告の件数が一気に増え、「ここはこうしたほうが良いんじゃない?」って言う意見交換が活発になってきました。これ自体は非常に良いことです。ところが、不具合報告の内容や意見交換の中身についてよく見てみると、デザインを新しく適用した箇所に関してではなく、それ以外のところに関してのものが大半を占めていました。念のために言っておきますが、デザイン適用後に報告された不具合の大半は、デザイン適用前にも存在した不具合です。機能的な部分に関しては見た目に関わらず動作するわけですから。

見た目とデバッグ容易性に関する仮説

上記の出来事から下記の仮説を立ててみました。

  • デザインが適用されてないWebサイトでは不具合を探すのが困難である
  • デザインが適用されていないWebサイトでは不具合を探す気が起きない

出来ることならば、いずれこの仮説を検証してみたいところですが、あまりリソースが無いのでどなたか興味のある方に検証して頂きたいところ。もしくはどこかの誰かが既に検証してるかも知れませんので、ご存知の方は教えて頂けると嬉しいです。ただ、いずれにせよデザインが適用されてないWebサイトでは不具合報告が少なくなる傾向にあるのは間違いない気がします。そして上記の仮説が正しいのあれば、それは自分でデバッグを行う場合においても当てはまります。

早期の不具合発見が開発期間の短縮に繋がる

早い段階で不具合を発見するメリットとして、不具合修正に寄る手戻りを最小限に抑えられると言うことがあります。不具合のために設計変更なんてのも良く聞く話ではありますが設計変更が避けられないのであれば、設計変更は早ければ早いほど良いです。手戻りが少なくなると言うことは、結果として完成までの時間を短くすることが出来ます。

というわけで新しいWebサービスを作る際には、早い段階からデザインに力を入れた方が良さそうです。ゼロからデザインを作るのが難しいのであれば、Twitterのbootstrap等を活用することによって、簡単にそれっぽいWebサイトを作ることも出来るので、世の中のエンジニアの皆様には是非一度検討していただきたいところ。