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バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

IPAX2009行ってきた

東京ドームのプリズムホールで行われたIPAX2009に行ってきました.目的は,昼過ぎからステージで執り行われる未踏スーパークリエータの認定式に参加すること.

認定式では,経産省の方の挨拶のあと,スーパークリエータ認定を受けた人それぞれに写真のような盾が授与されました.

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認定式の中の話で印象に残ったことは「なんでも一人でやろうとするな」って言うことと,「高専いいよ高専」っていうこと.

印象に残ったこと

なんでも一人でやろうとするな

私でもそうなんだけど,何らかのプロジェクトをやろうとするときに,ついつい「開発,マーケティング,営業,事務,全部俺」って言うのをやろうとしてしまう.たぶんこれって,未踏採択者とかに多く見られるパターンだと思うんだけど,実際にこれをやると,それほどうまくいかないんですよね.

実際,私も未踏期間中は一人でプロジェクトを回していたわけですが,正直なところ,開発に没頭してしまうと開発以外の事になかなか手が回らなくなります.たとえば,開発を始める前はWebで情報公開していこうとか,開発と同時にマーケティングしていこうとか,色々考えていたわけですが,そういったことをしている余裕がなくなってしまいました.

なので,例えば私が開発を行うとするならば,マーケティングやら営業やらが得意な方と協力しあうのが良いのかなぁとか思っています.ただ,こういった組織戦の中で,スーパークリエーターのような人材が果たすことが出来る役割って何なんだろう?とか考えてみたりとか.

高専いいよ高専

私と同様にスーパークリエーター認定を受けた方の中に,高専出身の方がいらっしゃいました.高専って,世間一版ではあんまり評価されてないような気もするんですけど,企業で第一線で活躍されている技術者ですとか,未踏採択者ですとかを見渡してみると,意外と高専出身が多いような気がします.

やはり,中学卒業後すぐに専門教育を受けれるということがあって,そもそもの意識,知識,技術のレベルが高い人が多いですし,周りにスキルの高い人が多いために,学生同士でお互いに勉強し合えるという環境であることが高専の良いところだと思います.

年数的に見れば大学から専門教育を受けた人とは3年間多く専門分野を勉強しているという違いしか無いわけですが,大学受験などに振り回されずに,自分の好きなこと,興味のあることを勉強できる環境ってのは,なかなか他にないんじゃないかなぁとか.と考えると,こういった場に高専生が大勢出てくるのも自然なのかなぁとか思ったり.

スーパークリエータとしての今後

スーパークリエータとして認定されたからと言って,明日から会社での待遇が変わるわけではないのは残念なのですが,大企業の社員として,スーパークリエータとして何が出来るのかを模索してみるのも面白いのかなぁとか思っています.また,新入社員の間は比較的自由な時間が取れそうなので,自分のサービスやプロダクトの開発を行ったり,新しい技術を勉強するために使ったりするのはもちろんですが,会社以外でのプロジェクトに首を突っ込んでみるのもいいのかなぁとか思っています.