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バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

キヤノンの仕事術―「執念」が人と仕事を動かす

別にキヤノンの宣伝ってわけではないのだけれど,キヤノン関連の本って,結構出版されてて,せっかくなので勉強してみようかなって言うことで,何冊か買ってみました.

で,入社前に読んでたんだけど,せっかくなのでメモ程度に書いてみます.まずは,「キヤノンの仕事術」という本.著者はキヤノン電子の社長である酒巻さんです.

著者の酒巻さんのキヤノンでの経験をもとに書かれており,中から見たキヤノンがどのような会社なのかがよくわかります.もちろん,今と昔では時代が違うので,様々な差があるのでしょうけれども.

ただ,酒巻さんの考え方というのは,昔のキヤノンだけで通用するものでは決してなく,どんな環境で,どんな仕事をするにあたっても大事だと思います.新社会人になる上で参考にすべきだと思った点も多くありました.

自分は誰のために仕事をするのか?

人によって色々な答えが返ってきそうな質問なんだけど,「自分のため」と思うだけで,仕事に対する取り組み方が全く変わってくるということ.

どうせ仕事をするのなら,楽しく仕事をしたほうが良いし,命じられて嫌々仕事をするよりも楽しく仕事をしたほうが,よい成果が出る気がする.自分のためだと思えば,業務に必要な知識だけでなく周辺知識について勉強するモチベーションも出てきます.

失敗とどう付き合えば良いのか?

失敗との付き合い方についても,考え方によって,その後が全然違ってくると言うこと.私はまだ入社して間もないので実際にどうなのかはわかりませんが,本文中から引用すると,

キヤノンはグループ会社も含めて失敗には寛容である.自分で考え,主体的に動いた結果の失敗であれば,基本的に怒られることはないし,責任も問われない.

ということです.実際,製品開発を行うにあたって,失敗をしないと言うのはほぼ不可能ですし,失敗を恐れていては何もできません.重要なのは,失敗から何を学ぶことが出来るかであり,言いかえれば失敗は財産であるということ.そういえば,私が以前読んだ本にも「失敗したら喜んでいい」と書いてあったような気がします.

他にも,部下や上司との付き合い方など,著者の様々な経験が書いてあり,読み物としても非常に面白い本でした.

私は入社間もないということもあり,まだ仕事らしい仕事をしているわけではありませんが,どうせなら,仕事を楽しみ,失敗したら喜んでいいという精神で,仕事に取り組んでいけたら面白そうですよね.