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バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

ライトついてますか-問題発見の人間学

最近,ソフトウェア工学とか,いろいろな方面を勉強してたりするんですが,私の場合はとにかく自分の研究領域についての知識が欠如しているので,論文を読む前にとりあえず本でも読み漁ってみようかと.

うちの研究室では毎週研究報告会があって,「今週はこんなことをしました」「来週は何をします」って報告するんだけど,「今週は○○を読みました」って報告したら,「ほんとに読んでるのか?」って突っ込まれた.

なので,これからは読書記録でもつけてみようと思う.

最初は,これ.


 

 

 ワインバーグの本.

とりあえず内容がどうとか言う前に,訳が悪いのか読みにくい.だけど,書いてあることは思わず「なるほど!」と叫びたくなってしまうような本.特に,エレベータの例なんかオチが秀逸.

内容は,一言で言うならば問題解決について.

問題解決に取り組む時,多くの場合は「問題の本質は何か」が問題だったりする.

よくある「何がわからないのかわからない」と言う状態.この問題定義の段階でつまずいたり,問題を定義せずに結論を模索しようとすると,おかしな問題解決法が出てきたりすることがある.だが反面,正しく問題を定義できれば問題解決まではあと一歩.

こんなことは問題に取り組むにあたっては基本中の基本なんだろうけど,自分の経験を振り返っても何が問題かを理解せずに結論を模索していたことがあることに思い当たる.

問題解決の糸口が見えずに壁にぶち当たったら,また手に取りたい一冊.