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バイオリンと山、自転車をこよなく愛するkurのチラシの裏。たまには技術的なことを書いたりするかも知れません。

使いやすさのためのデザイン ユーザーセンタード・デザイン

これは,ユーザビリティ分野の本.

三波春夫の「お客様は神様です」という言葉が示すとおり,ユーザ,つまり消費者がいなかったら物は売れな い.にもかかわらず,製品開発をする人の多くは,「こういうのがあったら便利だよね!」「こんなのカッコイイよね!」「こんなすごいものを開発したぜ!俺 SUGEEEE!」といったように,どうしてもユーザの使い勝手ってものを軽視しがちなんだと思う.

そんな中,IBMでは全社的にユーザーセンタード・デザイン(UCD)に取り組んでいる.

この本では,UCDとは何か?から始まり,IBMの製品(ThinkPadやHomePageBuilderなど)にUCDを適用し成功した事例,そしてUCDのプロセスと評価方法について書かれており,この本を読めば,「どうやってユーザ中心の製品を作ればいいのか」ってのがわかると思う.

が,実際にそれを実践できるかっていうことになると,中小企業には難しいんじゃないかな?とか思う.

でも,時代は「技術中心で新しい機能を組み込んだ商品をいかに安く作るか」ではなく,「ユーザにとって使いやすく,より魅力的な商品やサービスをいかに作るか」にシフトしており,ビジネスの面でも「ユーザ中心」がカギになってくるのは間違いないと思う.

そういえば,この本とは関係ないんだけど,iPhoneについて興味深い記事があったのでリンクしてみる

こんな風に,誰にでも直感的に使えるユーザインタフェースを目指したいですね.